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Odoo Marketing Automation入門:キャンペーン・ステップ・セグメントの使い方

Odooで実践するマーケティングオートメーション完全ガイド:仕組みから運用まで
2026年5月25日 by
Odoo Marketing Automation入門:キャンペーン・ステップ・セグメントの使い方
Louis Dresse SRL, Louis DRESSE
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はじめに

Odooのマーケティング自動化は、ブランドの見せ方と売上をつなぎます。ウェブサイト、キャンペーン、イベントはいずれも営業が日々扱う同じ顧客データに紐づくべきです。


現場ではマーケティングとウェブ担当が別々に動きがちで、経営層はどのチャネルから有望な商談やリピーターが生まれているのか判断できません。


Odooのマーケティング自動化を使えば、公開→需要喚起→成果測定までを一元管理しつつ、製品情報、価格、在庫ルールを営業・CRMと共有できます。


本ガイドは、インバウンドを伸ばすマーケティング責任者、EC担当、創業者が成長施策をバックエンドの業務フローと合わせるために役立ちます。


マーケティング自動化はOdooのモジュール式ERPに組み込まれた機能です。個別のメッセージやオフラインのスプレッドシートではなく、明確な担当、再現可能なワークフロー、検索可能な履歴を求めるチームが導入します。キャンペーン、ステップ、セグメント設計は、予算承認に必要な説明資料になります。


この記事は、レベル1(簡単)からレベル10(上級)までのランキング形式です。各レベルに実際の操作手順(Odoo内でクリックする内容)を番号で示します。


格好をつけて最初からレベル10を狙う必要はありません。まずはチームが取り組みやすいレベルから始めてください。


まずは課題の章を読み、現在のチームに合うレベルを開いてください。


このガイドで得られること:


  • 一般的な企業IT構成でマーケティング自動化が担う役割
  • 現場で摩擦が生まれる典型的なポイント(理由付き)
  • 初心者の運用から高度戦略までの10件の優先活用例
  • 自動化や連携でパートナーを招くべき判断基準



直面する課題


トラフィックは40%増えているのに、営業は「リードの質が低い」と言う。ウェブ解析とCRMの数字が噛み合わず、先方の一番良い顧客がどの施策で生まれたか誰も言えない。

マーケティングやウェブは活動を生むが、リードや注文が営業のフォローに繋がらないことが多い。どのキャンペーンが回収しているかは手作業のスプレッドシートでしか分からない。

心当たりはありませんか?通常、チームは次の壁にぶつかります:


  • ウェブから獲得したリードが商談にならない
  • オンラインと社内営業で商品や価格が一致していない
  • キャンペーンの成果を受注に結びつけられない


朗報:全部を一度に直す必要はありません。下の使い方から一つ選び、Odooで30日だけ運用して効果を測ってください。

マーケティング自動化のTop10ユースケース


Odooマーケティング自動化の10のユースケースを、レベル1(今日午後にできる簡単)からレベル10(高度)まで並べました。各項目は「何を作るか」と「Odooで実際にクリックする手順」を示します。


レベル1は毎日の小さな勝ち。最終レベルは、データと設計が整えば同じアプリがどこまで拡張できるかを示すために意図的に高度にしています。


自分のレベルを選び、テスト環境で番号順の操作を試し、前のレベルが退屈に感じたら次へ進んでください。

1. 保存済みセグメントへ一通のウェルカムメールを送る(レベル1 — 簡単


レベル1は最も簡単な自動化:キャンペーン1つ、アクション1つ、メール1通。分岐や待ち処理は不要で、入会直後に自動で送れるウェルカムだけを設定します。


Odooでのやり方(概略):


  1. マーケティング自動化アプリをインストールし、Marketing Automation → Campaigns → Newで『Welcome Wave』と名付けます。
  2. TargetをContactsにして、FilterでTag = Newsletter を追加、Saveで対象を固定します。
  3. Activityを追加、TypeをEmail、TriggerをBeginning of the workflow、テンプレートは『Welcome to Our Newsletter』を選びます。
  4. サンドボックスの連絡先でTestボタンを押し、差出人ドメインや配信解除リンクが正しく表示されるか確認します。
  5. Startを押し、ReportingタブでSent/Delivered/Opened/Clickedの推移を確認します。


得られる効果:新規のニュースレター登録者に即座に本物のウェルカムが届き、誰かが手動で送るまで何週間も待つ必要がなくなります。


2. ウェルカムから3日後にフォローメールを送る(レベル2 — 簡単


レベル2は待機ステップを導入することで、シンプルなドリップシーケンスを作ります。アクティビティ2つ、遅延1つで実用的な二段階ナーチャリングが実行できます。


Odooでのやり方(概略):


  1. Welcome Waveキャンペーンを開き、2つ目のActivityをType Emailで追加し、Triggerを『3 days after parent activity』に設定します。
  2. テンプレートに『Discover Our Best Resources』を選び、1通目と連結させてチェーンを構築します。
  3. 送信ドメインは両ステップで統一しておき、配信信頼性を保ちます。
  4. サンドボックスでTestを行い、1通目が即時、2通目が設定どおり遅れて送信されるか確認します。
  5. ReportingでActivityごとにSent/Opened/Clickedを確認できるようにグルーピングします。


得られる効果:新規連絡先に対して、人の手を介さずに整合の取れた二段階オンボーディングが実行されます。


3. アクティブな読者を再利用可能なセグメントに切り出す(レベル3 — 簡単


レベル3ではオーディエンス選定をコピー&ペーストから脱却させ、再利用可能なフィルター(セグメント)を作ります。タグ、項目、最近のアクティビティで定義したセグメントが今後の土台になります。


Odooでのやり方(概略):


  1. Marketing Automation → Campaigns → Newで『Engaged Readers』と名付けます。
  2. TargetをContactsにし、Add FilterでTag = Newsletter AND Last Opening Date in the last 30 daysを組み合わせます。
  3. Save current search as a Favorite Domainで検索を保存し、メール配信や将来のキャンペーンで再利用できるようにします。
  4. Beginning of the workflowにEmailアクティビティを1つ入れ、キュレーションしたコンテンツを送ります。
  5. Startを押す前にRecipientsカウントを確認してセグメントの規模を把握します。


得られる効果:実際に開封している人にのみ送れるため、無差別配信でドメイン評価を落とすことが減ります。


4. 開封やクリックで顧客の道筋を分岐させる(レベル4 — 中級


レベル4は条件分岐を導入します。Opened/Not Opened/Clickedをトリガーにした子アクティビティで、単調なシーケンスが行動に応じた判断ツリーに変わります。


Odooでのやり方(概略):


  1. Welcome Waveを開き、ウェルカムメールアクティビティに子アクティビティを追加、TriggerをMail: Openedにします。
  2. この子はType Email、テンプレート『Power User Guide』、送信タイミングはOpenから1日後、エンゲージした連絡先にのみ送るよう設定します。
  3. さらにTrigger Mail: Not Openedの子アクティビティを追加し、2日後に別件名で再送を試みます。
  4. Trigger Mail: ClickedでServer Actionを使い、タグ『Engaged』を付与してクリック履歴を連絡先へ記録します。
  5. Reportingのワークフローダイアグラムで各ブランチが正しく振り分けられているか確認します。


得られる効果:各連絡先は行動に即した分岐を通り、反応のある人と無反応の人に同じ内容を送り続ける無駄をなくします。


5. CRMでリードが作成されたら自動でナーチャリングを開始する(レベル5 — 中級


レベル5はマーケティング自動化を実際の需要発生源に接続します。キャンペーンは手動送信ではなく、レコードのイベントで自動的に発火します。


Odooでのやり方(概略):


  1. 新規キャンペーン『New Lead Nurture』を作成、Target = CRM Lead、FilterはStage = New AND Salesperson is unsetにします。
  2. TriggerをOn Creationに設定して、条件に合う新規リードが自動的にワークフローへ入るようにします。
  3. Day 0、Day 3、Day 7にそれぞれ段階的にプロダクト訴求を強めたメールを3通追加します。
  4. 最後にServer ActionでリードにTag = Nurturedを付け、営業が温まったリードを簡単に抽出できるようにします。
  5. テストリードを作成し、Marketing Automation → Campaign → Participantsのカウントが数分以内に増えるのを確認してください。


得られる効果:新規リードが放置されず、1週間以内に一貫したメッセージで接触されるようになります(手作業不要)。


6. メールが開かれなければSMSでリマインドする(レベル6 — 中級


レベル6はメール以外のチャネルを取り入れます。SMSをワークフローに入れると、期限性のある案内の反応率が向上します。


Odooでのやり方(概略):


  1. SMS Marketingモジュールをインストールして、キャンペーンのActivity TypeにSMSを追加できるようにします。
  2. Settings → Technical → SMSでプロバイダ(またはサンドボックス)を設定し、送信者IDが承認されていることを確認します。
  3. 既存のナーチャリングにMail: Not Opened後2日で発火するType = SMSの子アクティビティを追加します。
  4. 160文字以内でトラッキングリンクと明確なオプトアウト方法を入れ、法令やキャリア規約に準拠させます。
  5. ReportingでActivity TypeごとにEmailとSMSを比較し、開封・クリック・返信の違いを分析します。


得られる効果:メールを開かない人にも時間敏感な提案が届き、メールの頻度を上げることなく反応率を底上げできます。


7. 件名のA/Bテストを行い勝者を自動展開する(レベル7 — 難易度高


レベル7では感覚で決める代わりに実データで判断します。EmailステップのA/B機能で小規模サンプルをテストし、勝者を自動で残りに配信します。


Odooでのやり方(概略):


  1. キャンペーンのEmailアクティビティでA/Bテストを有効にします。
  2. 件名バリアントを2つ作り、Sample Sizeをセグメントの20%に設定します。
  3. Winner Selectionの指標をClick-Through Rateにし、Winner Selection delayを4時間に設定します。
  4. 両方のバージョンが正しくレンダリングされるかTestで確認してから、アクティビティをStartします。
  5. 遅延後、メールのReportingを開くとどちらが勝ったか表示され、残り80%に自動配信されたことを確認できます。


得られる効果:件名や送信時間、CTAがデータに基づいて改善され、次回以降の勝率が上がります。


8. 各接触でスコアを加算し、閾値超過で営業に引き渡す(レベル8 — 難易度高


レベル8はマーケティング活動を売上に結びつけます。開封・クリック・フォーム送信ごとにリードスコアを更新し、一定値を超えたら営業担当へ確実に回します。


Odooでのやり方(概略):


  1. CRMのSettingsでLead Scoringを有効にして、スコアルールがリード・連絡先に反映されるようにします。
  2. 例:メール開封 +1、クリック +3、デモ申込 +20、有望業界 +10、フリーメール -5 のようなルールを作ります。
  3. マーケティング自動化のワークフロー内で各Email後にServer ActionでLead Scoreを更新し、スコアを常に最新化します。
  4. Target = Lead、Filter Score >= 50、Trigger On Update、Server Actionで営業チームへラウンドロビン割当する『Hot Lead Handoff』キャンペーンを作ります。
  5. CRM → Reporting → Pipeline AnalysisをSourceとScore Bandでグルーピングし、どのチャネルが高スコアを生んでいるかを証明します。


得られる効果:営業は電話すべきリードだけを受け取り、マーケティングは定義された定量的なMQLを持てるようになります。


9. 顧客ライフサイクル全体でオンボーディング、休眠、再掘り起こしを運用する(レベル9 — 難易度高


レベル9はライフサイクル管理の層です。オンボーディング、アクティブ育成、休眠、解約リスク、再獲得を別々のキャンペーンで用意し、接触が同時に複数ループに入らないよう調整します。


Odooでのやり方(概略):


  1. Marketing Automationで5つのキャンペーン(Onboarding、Active Growth、Dormant 30 Days、Churn Risk、Win-Back)を作り、それぞれに専用のフィルターと退出条件を設定します。
  2. 各キャンペーンに他のキャンペーンへ既に参加している連絡先を除外するフィルターを入れ、ドメイン演算子で旅程が重複しないようにします。
  3. Server Actionで連絡先のLifecycle Stageフィールドを更新し、サブスクリプション、受注、ヘルプデスクの活動を基に状態を連携します。
  4. SubscriptionsがキャンセルされたらStudioのレコードオートメーションでWin-Backを起動するなど、サブスクリプションとの連動を組みます。
  5. Spreadsheetでライフサイクルファネル報告を作り、コホート別の定着率、休眠率、再獲得コンバージョンを四半期ごとに算出します。
  6. 月次で営業・サポート・マーケティングのリーダーとレビューを行い、フィルターや退出条件をデータに基づいて調整します。


得られる効果:顧客はサインアップから更新・回収まで適切な旅程を辿り、ライフサイクルKPIが経営会議で話せる指標になります。


ライフサイクルの設計やSubscriptions/Sales/Helpdeskとの接続、退出条件の合意形成は、Dasoloがパートナーとして提供するクロスアプリ設計サービスの典型例です。


10. AIスコアリング、予測セグメント、リアルタイム収益ダッシュボードで大規模にパーソナライズ(レベル10 — エキスパート


レベル10はマーケティングの完全自動化基盤です。AIがメッセージを最適化し、予測モデルが次の最善アクションを選び、すべてを収益に紐づけたライブダッシュボードで可視化します。言語もチャネルも問わず運用可能です。


Odooでのやり方(概略):


  1. 過去のキャンペーン、ナレッジ記事、受注データでAIアシスタントを学習させ、ブランドトーンに沿った件名や本文、CTAを自動生成させます。
  2. 過去の受注データで予測モデルを構築し、『30日以内購入可能性』で連絡先をスコアリングする拡張Lead Scoringを実装します。
  3. その予測スコアをフィルターに使い、高い購入意欲のある連絡先を短期的に営業へ繋ぐ高速トラック経路を作ります。
  4. Email、SMS、WhatsApp、ウェブチャットの受け渡しを同一ワークフローでオーケストレーションし、接触頻度上限(頻度キャップ)で過剰接触を防ぎます。
  5. Studioのオートメーションで、スコアが80を超えたらVoIP発信(Aircall、Twilio、Ringoverなど)をトリガーし、担当者に直近のタイムラインを渡して架電させます。
  6. SpreadsheetでMarketing AutomationのコホートとCRMステージ、SubscriptionsのMRR・解約を結ぶRevenue Liveダッシュボードを作り、1時間ごとに更新します。


得られる効果:マーケティングが24時間稼働する収益エンジンになり、チームはクリエイティブと戦略に集中できるようになります。


予測モデル、マルチチャネルの安全ルール、CRM/VoIP/Subscriptionsとの連携、ライブ収益ダッシュボードの設計と実装は、Dasoloがパートナーとして組み上げるアーキテクチャ作業です。


専門家の支援が有効なケース


レベル1〜6までなら、標準のOdooマーケティング自動化と根気強い社内オーナー、実験用のサンドボックスがあれば多くを自走できます。


ただしレベル7以上になるとリスクが高まります:誤った顧客に自動でメールが送られる、Studioのフィールドがアップグレードを妨げる、APIが深夜に在庫同期を止める等の問題が発生しやすくなります。


これはチームの失敗ではありません。アーキテクチャ、テスト、ガバナンスの重要性が表面化しただけです。


複数アプリ設計、国別のコンプライアンス、複雑な連携、あるいは取締役会が既に決めたローンチ日がある場合はパートナーを入れてください。

Dasolo と一緒に進める理由


Dasoloは、実際の業務に合ったOdoo導入を支援します:カスタムアプリ、整った連携、そしてコンサルタントが去った後も現場で使える教育を提供します。


もし本ガイドにある高度ユースケースをロードマップに載せているなら、我々は段階的な計画を立てます:まずはクイックウィン、次に自動化と連携を明確な担当とテストスクリプトで実装します。


御社はスコープと予算のコントロールを保ちつつ、我々がOdooの深い知見を持ち込み、本番で高価な失敗を学ばせないようにします。

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Odoo Marketing Automation入門:キャンペーン・ステップ・セグメントの使い方
Louis Dresse SRL, Louis DRESSE 2026年5月25日
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