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Odoo Projectでタスク管理・ステージ運用・協業と収益改善を実現

Odooの「プロジェクト」アプリの完全ガイド — タスク管理から進捗可視化まで、現場で使える実践ノウハウ集
2026年5月25日 by
Odoo Projectでタスク管理・ステージ運用・協業と収益改善を実現
Louis Dresse SRL, Louis DRESSE
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はじめに

Odoo Project は、成果と専門知識を商品にする企業に適しています。プロジェクト、タイムシート、フィールド訪問、ヘルプデスクのチケットを一元化して、顧客へのコミットメントとマージンが一連の記録として見えるようにします。


納品とサポートが別々のツールで回っていると、稼働率は下がり、SLA を守れず、請求は作業完了から数週間遅れて発生します。


プロジェクトはタスク、作業時間、部品、顧客とのやり取りを紐づけ、アカウントマネージャーがわざわざ状況確認メールを送らなくても納品の健全性を把握できるようにします。


広告代理店のオーナー、プロフェッショナルサービスの責任者、カスタマーサポートのリーダーは、ここで挙げるユースケースを自分たちの業務フローに重ね合わせて設計できます。


Project は Odoo のモジュール式 ERP の一部です。責任範囲が明確で、再現できるワークフローと検索可能な履歴が欲しいチームが導入します。孤立したメッセージやオフラインのスプレッドシートではなく、利害関係者が予算承認をするための一貫した物語(Tasks、Stages、Collaboration、Profitability)を描けます。


この記事は、Level 1(簡単)から Level 10(上級)までランク付けした Top10 です。各レベルには番号付きの手順があり、実際に Odoo Project でどこをクリックするかが示されています。


見栄えでいきなりレベル10から始める必要はありません。まずは自分が安心して触れるところから始めましょう。


次に「直面する課題」を読んでから、現在のチーム運用に近いレベルを開いてください。


このガイドで得られること:


  • 典型的な企業スタックの中で Odoo Project が担う役割
  • チームが今もっとも摩擦を感じているポイント(とその原因)
  • 入門レベルの運用から高度な戦略までの10のユースケース(ランク順)
  • 自動化や連携のためにパートナーを招くべき場面



直面する課題


ある顧客が遅延に憤って電話をしてきた場面を想像してください。サポート、デリバリー、アカウント管理がそれぞれ別の“事実”を持っています。時間は後で請求され、数値を見て初めてマージンの齟齬に気づきました。

プロジェクトやサポートを売るビジネスは時間と成果を提供しますが、稼働率や SLA は後追いでしか分からないことが多いです。請求、納品、チケット履歴が同じタイムラインに無いとマージンは目に見えない形で蝕まれていきます。

心当たりはありませんか?チームがぶつかる典型的な壁:


  • 営業からの文脈が無く、プロジェクトが遅れて始まる
  • 契約や請求書と紐づかないサポートチケット
  • 作業時間が事後に記録され、請求可能な時間が目減りする


良い知らせ:全部を一度に直す必要はありません。下のユースケースから一つ選び、Odoo Project で30日運用して変化を測ってみてください。

Project の活用シーントップ10


Odoo Project の10の活用法を、Level 1(今日の午後にできる簡単なこと)から Level 10(専門家向け)まで並べました。各項目は「何を作るか」と「Odoo で実際に押すボタン」を答えます。


Level 1 は日々の小さな勝ち。最後の Level 10 は意図的に大きく描いて、同じアプリがきれいなアーキテクチャとデータでどこまで拡張できるかを示します。


自分のレベルを選び、テスト環境で番号付き手順を実行して、前のレベルが物足りなくなったら上に進んでください。

1. 最初のプロジェクトを作ってタスクを3つ追加する Level 1 — Easy


Level 1 はもっともシンプルな操作:ユーザー1人、プロジェクト1つ、タスク3つ。自動化も統合もポータルも使わず、付箋やメールの代わりにペーパーレスなカンバンを使うだけです。


Odoo での手順:


  1. Project アプリをインストールして開き、New Project を押して名前(例:Web サイト刷新)と期限を設定します。
  2. プロジェクト内で New Task を押し、タイトルを入力、担当者を選び、期日を設定します。
  3. 同様にあと2つ作り、デフォルトの To Do カラムにカードが3枚並ぶ状態にします。
  4. タスクを開いて短い説明を書き、chatter で @ を使って関係者にメンションします。
  5. 作業が終わったらカードを Done にドラッグすると、プロジェクト上部の進捗バーが自動で更新されます。


得られるもの:散らばったスプレッドシートや付箋、Slack の断片が一つのカンバンにまとまり、新しいメンバーでも数分で仕事の流れを把握できます。


2. 独自のステージワークフローをカンバンで作る Level 2 — Easy


Level 2 では Stages を導入します。平坦なタスクリストが、チーム全員が一目で理解できる可視化されたプロセスに変わります。無駄な週次の状況確認が減ります。


Odoo での手順:


  1. プロジェクトを開き、カンバン上部の歯車を押して Configure Stages を選びます。
  2. Backlog、In Progress、In Review、Blocked、Done のステージを作り、Done は Folded にして完了タスクを折りたたみます。
  3. 各ステージに Auto Kanban State を設定(例:In Review = Ready、Blocked = Blocked)して、表示される小さなステータスが実際の状況と一致するようにします。
  4. 作業開始時にタスクを Backlog から In Progress に、引き渡し時に In Review に移動します。
  5. このステージ構成を Project, Configuration, Project Stages で同種の新規プロジェクトのデフォルトとして保存します。


得られるもの:全員が同じプロセスを同一の見え方で参照できるため、スタンドアップは単なる報告会ではなく意思決定の場になります。


3. 同じプロジェクトをカンバン、リスト、カレンダー、ガントで切り替える Level 3 — Easy


Level 3 は Project の特長であるマルチビュー層を活用します。同じタスクデータを複数の見え方で表示できるため、各役割が自分の問いに合うビューを開くだけで済みます。


Odoo での手順:


  1. プロジェクトを開き、右上のビュー切替から Gantt を選んで依存関係と締め切りをタイムラインで確認します。
  2. Calendar に切り替えてチームの稼働日や承認済み休暇と照らし合わせます。
  3. List ビューにして一括編集を行います。例えば 10 件の期日や担当者をまとめて変更できます。
  4. 朝のスタンドアップは引き続き Kanban で。優先度順に並べて重要なカードを上に表示します。
  5. よく使うフィルターとビューの組み合わせは Favorite として保存しておくと翌日ワンクリックで開けます。


得られるもの:各役割が同じデータを自分の視点で読み解けるため、週次のステータス用スプレッドシートが不要になります。


4. タスク上でチャッター、メンション、ファイル共有で協働する Level 4 — Medium


Level 4 にすると、タスクが成果物のコラボレーションの単一の居場所になります。chatter の @ メンション、ファイルのインラインプレビュー、音声ノートでメールやチャットの半分が減ります。


Odoo での手順:


  1. 任意のタスクを開いて Description に短い要約を書き、Save を押します。
  2. 下部の chatter で @+名前を入力して、Discuss とメールに通知を送ります。
  3. ファイルを chatter にドラッグすると PDF、画像、スプレッドシートがその場でプレビューされ、ダウンロード不要でコメントできます。
  4. Followers パネルでそのタスクに関係する人を追加すれば、更新は自動で届きます。
  5. モバイルから 30 秒ほどの音声メモを残せば、夜勤の担当がタイムスタンプ付きで聞けます。


得られるもの:タスクごとのスレッドがメールやチャットのループに代わり、新メンバーは数分で納品物の履歴を追えます。


5. 繰り返し案件のためにプロジェクトテンプレートを保存する Level 5 — Medium


Level 5 は Project Templates を使い、同種のプロジェクトを白紙から始めなくて済むようにします。コンサルタントは初日から請求可能、チーム全体で同じプレイブックが動きます。


Odoo での手順:


  1. Project → New で Standard Onboarding TEMPLATE のように命名し、典型的なタスクと現実的な相対日付を入れます。
  2. 各タスクには固有名ではなく役割ベースで Default Assignees(例:アカウントマネージャー、コンサルタント)を設定します。
  3. 設定でこのプロジェクトを Template にし、Show in dashboard のチェックを外して日常ビューに表示されないようにします。
  4. 新規顧客用に New → Copy from Template を選び、開始日を設定すると相対期限が自動で調整されます。
  5. テンプレートにタグ(Onboarding、Migration、Audit)を付けておけば、後でレポートで同種の案件を絞り込めます。


得られるもの:新規プロジェクトが最初から設定済みで立ち上がり速度が向上し、全コンサルタントで同じ手順が再現されます。


6. タスクにタイムシートを紐づけて請求可能時間を記録する Level 6 — Medium


Level 6 では Project と Timesheets を連携させ、週末に漏れる時間がマージンを食い潰すのを止めます。見積時間ではなく実績時間で請求が行われるようになります。


Odoo での手順:


  1. Timesheets をインストールし、プロジェクト設定で Allow Timesheets を有効にして Customer を選びます。
  2. 各タスクに Estimated Hours(予算)を設定し、課金対象であれば Sales Order の該当ラインに紐づけます。
  3. メンバーは作業開始時にモバイルのタイマーをタップして開始、終了時に止めると該当タスクに時間が自動記録されます。
  4. 毎週金曜に各自が My Timesheets から週次タイムシートを提出し、Manager に Submit します。
  5. マネージャーは Approve Timesheets で週の実績を見積りと突き合わせて承認し、その時間がインボイスに反映されます。


得られるもの:プロジェクトのマージンは金曜の夜の驚きではなくなり、財務は約束した内容に対して何が提供されたかを行単位で証明できます。


7. 固定価格・タイム&マテリアル・マイルストーンの3方式で請求し、ライブでマージンを見る Level 7 — Hard


Level 7 は利益管理の層です。Sales と Project のリンクで商流を一度定義すれば、各案件は正しい方法で請求され、タスクごとの計画対実績マージンが可視化されます。


Odoo での手順:


  1. Sales → Products で Implementation (Fixed) を作り、Invoicing Policy を Ordered Quantities にします(固定価格用)。
  2. Consultant Day を作り Invoicing Policy を Based on Timesheets に設定して、タイム&マテリアル案件は実績時間で請求されるようにします。
  3. Implementation (Milestones) を作り Invoicing Policy を Based on Milestones にし、Kickoff、Phase 1、Go-Live、Hypercare を定義します。
  4. Sales Order を確認すると自動でプロジェクトにリンクされ、請求対象のタスクは対応する受注ラインに情報を供給します。
  5. プロジェクトの Reporting → Margin Analysis でプロジェクト別、顧客別、コンサルタント別の粗利を追跡します。


得られるもの:案件は途中で再交渉せずに正しく請求され、財務はマージンのズレを早期に検知できます。


8. 複数プロジェクトをまたいでチームのキャパシティを計画する Level 8 — Hard


Level 8 は Project の上に乗る Planning モジュールを使い、誰が何週間先に過負荷になるかを可視化します。キャパシティ判断が受け身から能動へ変わります。


Odoo での手順:


  1. Planning をインストールし、Planning → Schedule by Resource を開いて各人の週単位のアロケーションを割り当てます。
  2. Gantt by Resource に切り替えると、重複や過剰割り当てが赤で自動ハイライトされます。
  3. 担当者やプロジェクト間でシフトをドラッグして週を再配分すると、同一画面で利用率がライブ再計算されます。
  4. 休暇と連携させると、承認された PTO は即座にその週のプランニング枠を塞ぎます。
  5. Reporting → Resource Utilization を開き、85%超が4週間続く人には早めに1on1 を設定するようフラグを立てます。


得られるもの:バーンアウトの兆候が4週間前に見えるようになり、週次の全員会議がエスカレーション一覧ではなく計画会議になります。


9. 顧客向けポータルでマイルストーン、ファイル、NPS を共有する Level 9 — Hard


Level 9 は顧客に見せるレイヤーです。ポータルアクセス、公開マイルストーン、フィードバック自動化が週次のステータスメールを置き換え、更新がないことによる不満を減らします。


Odoo での手順:


  1. プロジェクトの Settings で Customer Visibility を Visible Tasks または All Tasks にして、Invite を押してポータルアクセスを送ります。
  2. マイルストーン一覧(Kickoff、Phase 1、Go-Live、Hypercare)を作り、ポータル上でステータスが見えるようにします。
  3. 顧客がポータルで残したコメントは該当タスクの chatter に直接流れ、完全なトレーサビリティを保ちます。
  4. 各マイルストーン完了時に自動で NPS アンケートを送るトリガーを設定すれば、早期の不満をすばやくアカウントマネージャーに伝えられます。
  5. 署名済みの作業票、納品物、請求書を同じポータルページで共有すると、夜遅くの Dropbox リンク送付が不要になります。


得られるもの:顧客はステータス会議なしでも安心感を得られ、更新用の URL を一つ渡せば更新の証跡を示せます。


ポータル、マイルストーン、NPS トリガー、契約準備ページを Project、Survey、Sign、Sales にまたがって設定するのは、Dasolo がパートナー主導で行う典型的な導入作業です。


10. ポートフォリオ運用を AI リスクスコアと実時間ダッシュボードで回す Level 10 — Expert


Level 10 はフル運用体制です。Project、Planning、Timesheets、Studio、Spreadsheet、AI を組み合わせてポートフォリオ管理のガバナンスを作り、経営陣にリアルタイムの意思決定データを提供します。


Odoo での手順:


  1. Studio で各プロジェクトに Program、Region、Segment、Risk(Green/Amber/Red)、Exec Sponsor、Days at Risk、Margin % といったフィールドを追加します。
  2. 過去2年分のプロジェクトデータで AI スコアラーを学習させ、ドリフト(実績時間が計画の110%超、14日間の活動停止、NPS7未満等)を検知して毎日 Risk を更新させます。
  3. Studio Automation はプロジェクトが Red に入った瞬間に Exec Sponsor 用の Activity を自動作成し、48時間以内の解決 SLA を設定します。
  4. Spreadsheet を使って Portfolio Live ダッシュボードを作り、地域別収益、コンサルタント別マージン、赤案件リスト、キャパシティヒートマップをリアルタイムで更新します。
  5. マーケティングオートメーションは、Go‑Live を迎えて30日間安定している顧客に対して更新(リニューアル)促進のドリップを CRM データから自動配信します。
  6. 四半期のポートフォリオ見直しはこの単一ダッシュボードで行い、意思決定と再配分の記録をプロジェクト chatter に直接残して監査可能にします。


得られるもの:経営陣は先週の伝聞ではなくライブデータで数十案件を舵取りでき、赤案件は顧客がエスカレーションする前にグリーンに戻せます。


Studio フィールド設計、AI リスクスコアラー、ポートフォリオダッシュボード、Project‑Planning‑Timesheets‑CRM‑Spreadsheet の連携設計は、Dasolo がパートナー主導で組み上げるアーキテクチャです。これによりチームは長期の構築フェーズをスキップできます。


外部の専門家が意味を持つ場面


Level 1〜6 の範囲なら、標準の Odoo Project と社内のオーナー、試せるサンドボックスがあれば自走で成功することが多いです。


Level 7 以上になるとリスクが増します:誤った顧客にメールが飛ぶ自動化、アップグレードを阻む Studio 欄、深夜に在庫同期が止まる API 等の問題です。


これはチームの失敗ではなく、アーキテクチャ、テスト、ガバナンスが重要であるというサインです。


複数アプリの設計、国別コンプライアンス、複雑な統合、取締役会が設定したローンチ日に間に合わせる必要がある場合はパートナーを入れてください。

Dasolo と一緒に進めるには


Dasolo は、企業の実際の働き方に合わせた Odoo 実装を支援します:カスタムアプリ、整然とした連携、コンサルタントが去った後でも人が覚えて使えるトレーニングを提供します。


Project のロードマップに本ガイドの上位ユースケースが含まれるなら、短期の勝ちを優先する段階的な計画を一緒に描けます。自動化と統合には明確な責任者とテストスクリプトを付けます。


お客様はスコープと予算のコントロールを保持し、私たちは Odoo の深い知見を持ち込むことで、本番で高コストな失敗を避けます。

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Louis Dresse SRL, Louis DRESSE 2026年5月25日
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